『本然』農園とは

本然農園とは、沖縄県にある自然栽培農園です。

『本然』とは、『本来がそうであること』『本来の姿』という意味を持ちます。
本然農園は『人手を加えず自然のままである』ことを大切にし、『一人でも多くの人が心の底から幸せを感じ、憎しみや争いを捨て自然体でいること。』を願っています。

現代は様々な社会問題に直面しています。
地球温暖化・気候変動・フードロス・食糧危機・貧困問題・水質汚染・海洋プラスチックごみ問題などなど。
それらの問題の中で、深く関わりがあるのが第一次産業である農業などです。

現代農業の基本は慣行栽培といった従来的な農法で、農薬や化学肥料を用いた栽培方法が主流です。
その中で農薬や化学肥料を使用しない、いわゆる有機栽培の農地面積に占める割合を比較してみると、日本で有機JASを取得している農地は全体の0.2%で、JASの認証は取得していないが農薬や化学肥料を使っていない農地を合算してもわずか0.5%です。
今、全世界の取り組みである持続可能な社会を作るためには慣行栽培から有機栽培に移行する必要があります。
農薬や化学肥料は人間の体に悪影響なだけでなく環境にとっても有害でしかありません。

また、有機栽培では化学肥料は使用しませんが、動物の糞尿などの有機肥料は使用します。
この動物性の肥料でさえも環境悪化の原因に他なりません。
作物を育てるために導入する有機肥料は土壌中の窒素不足を補うために用いられます。
動物性の有機肥料には作物が吸収しやすい『硝酸態窒素』が豊富に含まれています。
これを作物が吸収することによって速効性があるので種植えから収穫までのスパンを短くすることができます。
しかし、この『硝酸態窒素』が供給過多により作物の成長中に蒸発できずに残留してしまうと、人間の体内にとって不要なものであるため、食事で摂りすぎることによって発がん性リスクや生活習慣病の根本原因にもなり得るので注意が必要です。
また、土壌の残留硝酸態窒素が海や河川などに流れ込むと周辺の生態系にも影響を及ぼす原因にもなりかねません。

こういった理由から我が本然農園では、持続可能な社会を目指すために①農薬、②化学肥料、③有機肥料を使用しない『自然栽培』という農法でスーパーフード“モリンガ”をメインに数種類の作物を育てています。
(モリンガは一般の木の20倍、二酸化炭素を吸収するという結果も出ており環境改善に良い作物です。)